魂震撼!屋根の上のヴァイオリン弾き、プレビュー
種別 その他
ミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』
東京公演プレビュー
会場 東京都豊島区
東京芸術劇場
開催日 2004/04/03(土)  開演 18:30〜
放送日
レポーター ぎょうざ 出演者 杉田あきひろお兄さん、
他、各出演者の方々

  
  4/3(土)の「屋根の上のヴァイオリン弾き」のプレビューを見てきました。(^^)
 以下、若葉さん、メルモさん、皆さん、ちょっとご報告させて頂きますね。
 ああ、ある方、色々と今回、私までご都合を付けて下さって大変ありがとうございました! ほぼ初体験の本格(しかも大ロングランの実績を持つ)ミュージカルなので色々勝手が判らなかったんですが、とてもよい経験ができました! それから旧知の色んな方々とお会いできてとても嬉しかったでーす。いやぁ、もう素晴らしい感動作だったですね!

●場所
 場所は初めての東京芸術劇場。18:30の開演時間に間に合うよう向かいます。あぁ池袋は懐かしき場所、昔々に住んでいたことがあります。随分ご無沙汰ですが、2年前に西武ドームのおかいつ特別コンサートに行く途中、通りました。今回はそれ以来! 初めて入る東京芸術劇場はさすが!とてもお洒落で格式が漂ってました。定刻ギリギリに何とか入れました(汗)。
 私は、本格的なミュージカルは初めて。ええっとミュージカル(なのかな?)と言うとアメリカで見た「オペラ座の怪人」以来です。
 中はとても綺麗な中ホールで、後ろに向かって滑らかなスローブがあり、前がとても観易かったです。(^^) 3時間の長い公演でしたが、途中20分のインターミッション(休憩)があり、外でドリンクも飲めました。ああ、この3時間、そんなに長く感じずとても楽しめました!

●各ご出演者の魅力
 主役デヴィエの市村正親さん。私は市村さんというと昔の「エクウス」のイメージがあるのですが、とてもエネルギッシュな市村さんテヴィエをご表現されていましたね。それもとても渋いいぶし銀味のマロミがあり、その素晴らしい底力のある歌声、闊達な動き、そして随所にユーモアが溢れた市村さん節、冴え渡ってました。(^^) 見てて、その不可思議さのトリコになりそうでしたけど、独特の頭上で指を揺らし、体を揺らす踊りがこれが素晴らしかった。これはユダヤの踊りなんでしょうかね。
 妻ゴールデの役、夏木マリさん、全体を通じて一家をしっかりと支えるお母さん役。この間まで「奥様は魔女」で女性主人公のお母さん魔女を演じてらっしゃいましたね。ああ、市村さん共々、台詞、動き、歌等が多く、あぁミュージカルって長丁場、大変だ!と実感しました。お二人は特にもうお忙しく頑張られてたと思います。
 坂上道之助先生。うわ! パンフレットを見てビックリしました! おかいつの振り付けも担当されてらっしゃる坂上先生! ああ、こんなに大きなお写真で! もう何と嬉しいやら! この作品も勿論一流スタッフさん総集結!
 笹本玲奈さん。前にわんパークに、ランハンジュクさんでゲスト出演されてましたね! ピーターパンにもご出演されてらっしゃったそうですね。とっても可愛い3女の役。その真摯でひたむきな演技に心を打たれました。(^^)
 さあ、さあ、そして実は特筆すべきことがあります!

 何と、ご出演者の中に、第6代目歌のお兄さん、林アキラさん! 本屋のアヴラムという役でした。私は動くアキラお兄さんは、テレビ放送のNHKアーカイブの宣伝の時に昔々の放送をチラッと見たくらいしかないんです。今回、生のお姿がはじめて見れて感激! 初めてお声を聞きましたが、澄んだよく伸びるお声だったですね! 実は、林アキラお兄さんは、ラッキーにも見れた大昔の「レ・ミゼラブル」の本の中で見たことがあるんです。その時に、若かりしあき兄も写真が載ってますのでこの時にご共演されてたんですね。そして今回の「屋根の上…」で6代目と9代目がまたまたご共演! ああ、とてもゴージャスなまたとない夢の組み合わせ!

●全体的に
・今回ほぼ初めてのミュージカル鑑賞でしたけど、その重厚さ、感動に打ちのめされた感じ。全員で歌いながらステップを踏み上に手をあげて踊る所があるんですが、その発せられる皆のパワー、一体感、凄みのある独特の歌声には、言い知れぬ感激に電気で打たれたような気持ちに! あき兄が以前ミュージカルの魅力を熱く語られていたのですが、それはこのことなのかな…と厚かましくも感じてしまいました。
・いや凝ってますね! 素晴らしい舞台の凝縮さ。おかいつのコンサートを今まで見てきて、その緻密な「段取り」に感心してきていたんですが、今回の舞台を見ててまさに「空間の魔術」と思いました。舞台という狭い狭い空間を最大限に生かそうと舞台装置、音楽、出演者が一体となって正確に、パネルを空間に嵌め込んでいくように精密に動くんですよ。舞台が街角、貧乏な家の中、広場、ベッドルーム、回想シーンとかに目くるめくチェンジを見せてくれて、これはまさにプロフェッショナル! この高いお値段になるのはもう当然だなと感じ入りました。
・Sunrize,Sunsetの歌の最初のサビが、日本語歌詞では無くて、英語でしたね。これにビックリしました。森繁さんの時には日本語だったと思うんです。
・最後に皆が悲しくも逃げていく所は、ええっと、ミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」の最後でナチからトラップ一家が逃げる所とちょっと似てるかな…と思いました。(^^)
・最後は、何度も何度も幕が開いて、そして嬉しくも出演者が何度もお顔を見せてくれたんです。最後の最後にユーモラスに市村さんが幕を押し上げる真似をしたら、開いた舞台で他の出演者の方々が慌てている様子が見えました。あはは。(^^)

●あきひろお兄さん
 終始、眼は特にあき兄に釘付けでしたが、さぁそのご活躍ぶりは!
・まず最初の方で・・・これはあき兄だったと思うんですが、ロシアの人々の紹介の中で白髭の人物役でちょっと出てくれてませんでしたかね。
・あき兄、そんなに髭が濃くなく、こう地のままで、このパーチックの役がとても似合ってました。革命思想に燃える熱い好青年! 随所の台詞が熱い中にも真面目、そして理論的、そしてテンダーにという感じで、もう、ハマリ役だったですね! 滑舌もとてもよく、噛む場面が一つも無かったのに安心しました!
・最初、本を呼んで教師をやる場面があるんですが、ここって凄くこれまたうまかったですね〜。あき兄って、先生的な役、凄くこれまた合うんですよね。(タンゴ先生とかもですが)
・途中で市村氏テヴィエが、あき兄役のパーチックを「ピーチック?」と訊ねる部分があってあき兄が「パーチックです!」と言っているのに噴き出しそうになりました(笑)。実はこれは他の皆さんもそうだと思いますが、最初に配役の「パーチック」という名前を見た時に「ピーチク、パーチク、ヒバリの子!」を思い浮かべてましたから(笑)。
・ちょっとネタバレですみませんが、あき兄、途中でシベリアに行っちゃうんですよね。回想シーンとかで後で登場してくれましたが…
 ええっと、瀧本瞳お姉さんに夢りんの時のようにまた「さらばシベリア鉄道」を歌って貰って、いっそのこと、あき兄をシベリアから呼び戻して欲しかったです(笑)。
・途中で、あき兄がピンで歌う所があるんですが、ここがとてもこう優しい渋さに溢れてた歌声で、聞かせ所だったですね〜。恋人役の知念里奈さんの艶のある歌声がこれまた素晴らしく見事でした。
・あき兄が皆にダンスを教える場面があって、そこが何となくこうツボで楽しかったですね(笑)。いやぁ今回の舞台では、「保守(しきたり)」VS「革新」のせめぎ合いもこれも見応えがありました。これっていつの時代でも若者と年長者の間の普遍のテーマですね〜。
・最後の最後の舞台での皆で両手を繋いでの挨拶の時に、ずっと顔ぶれを見渡すと、あっ! あき兄が一番朗らかにニッコニコだったですっ。(^^)/
 ああ、おかあさんといっしょのお兄さんの伝統をそのまま維持してくれているな〜と何か無性に嬉しかったです。(TーT)

 ということで、あきひろお兄さん、そしてご出演者、スタッフの皆さん、これからの長丁場、どうぞ頑張られて下さいね!
 そしてご参加される方々、どうぞ感動を胸一杯に感じて楽しまれて下さいね!

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